日本酒の会~まんさくの花の会~
皆様、こんにちは。
待ちに待った、「まんさくの花の会」いよいよ開催しました。あいにくのお天気でしたが、台風にも負けず大勢のお客様にご参加いただき、今回も盛大に開催されました。ありがとうございました。
また、蔵元さんには、わざわざ秋田から台風に向かってお越しいただき申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、お客様からも是非「まんさくの花の会」は開催してほしいと強いご要望もあり、勇気を振り絞って開催させていただきました。ご
参加いただきました皆様、本当に本当にありがとうございました。
さてさて、今回の日本酒の会は、といいますと、、、それはもう、本当に盛り上がりました。外は横殴りの雨が降り続いていましたが、会場は大盛り上がり、実は内心ひやひやしておりましたが、お客様がお帰りになるころにはほぼ雨もやみ、ホッとしました。
ということで、日本酒の会「まんさくの花の会」のご紹介をさせていただきますね。
今回は、言わずと知れた秋田の「まんさくの花」(日の丸醸造)より、佐藤社長さんにお越しいただきました。
いつもでしたら、このお酒はこうだった、あぁだった、それに合わせたお料理はこうだった、あぁだった、といろいろと感じたことを事細かくご紹介しているの
ですが、今回はやめます。(笑)
佐藤社長さんのお酒のご紹介も「難しいことをいろいろ言いたくないので、とにかく呑んでくれ、愉しくおいしく呑んでくれたらそうでいいんです」とおっしゃられて、一つ一つのお酒のご紹介もあまり細かくご説明するというよりも、エピソードのような楽しいお話しをそれぞれにしてくだいました。
なので、私も今回はやめます。その代わりにというのは失礼ですが、佐藤社長さんがとても魅力的な方でしたので、日の丸醸造さんと佐藤社長さんについて簡単にご紹介をしたいと思います。
日の丸醸造さんは創業1689年創業と、とても歴史のある蔵元さんではあるのですが大戦時の企業整備令により廃業を余儀なくされたそうです。ですが、戦後、伊豆にある東洋醸造という会社に引き継がれ、その一族の中に今の社長のお父様がいらっしゃり、戦争から帰ってきたばかりのお父様が秋田に行き、蔵元を継がれることになったそうです。私も田舎育ちなのでよ~くわかるのですが、田舎で地縁のな
いものが商売をやるということは、今でさえ大変なのですから、戦後間もないころとしては、とてつもなく大変なことだったと思います。そのお父様が亡くなられたとき、お母様から「もうやめよう」と言われ、実際ご葬儀の時には「これで会社は続けられないだろう」という雰囲気があったそうです。そのことが、佐藤社長さんの蔵元で育った蔵人魂に火がつき、銀行員として26年もお勤めだったにもかかわらず、「ここに帰ってくる!」と言ってしまったそうです。そうして47歳にして佐藤社長さんの挑戦が始まったわけです。
佐藤社長さんの酒造りに対する感覚がとても素敵で、26年もの間銀行員をやられていたのですから、当然、経営や数字に対する感覚には厳しいはずですが、佐藤社長さんは、まずそこではないのです。ものづくりというものの本質をとても大切にされていて、結果として社長さんのお持ちの経営者として必要と考える数字に寄せて
いっている、という印象を受けました。日本の酒造りの本質はどこにあるのか、ということを真剣にとらえていらっしゃるようにお話しの端々から伝わってきます。
とても印象的だったのは、今世界中で日本食、日本酒のブームが来ていますが、海外で売れているという口コミから日本でも人気が出る、いわゆる「逆輸入」という言葉もあり、実際そういうこともあるかもしれないのですが、社長さんは「日本で売れないものは海外に行っても売れない」と力強く言葉にされていたことが、本当にとても印象的でした。本質を忘れてはな
らない、ということだと思います。売り方により評判を呼ぶかもしれません。ですが、なにより本質からそれてはいけない。日本酒造りはそうでなければならない、と強く感じていらっしゃり、また一方
で、危機感もお持ちなのではないかと感じました。
今回の日本酒の会も本当においしく愉しく、本当に最初から最後までとっても盛
り上がりました。佐藤社長さんから今回の日本酒の会のリストにはなかったお酒「まんさくの花 純米大吟醸」をサプライズでご提供いただき、お客様も大喜び。こちらとしてもせっかくの美味しいお酒ですから、急遽もう一品鱧をご用意させていただきました。
最後は、恒例のジャンケン大会。「まんさくの花」さんから素敵なオリジナルグッズをご提供いただきました。私もジャンケン大会に参戦しましたが、全く勝てませんでした。がっかり、、、。
ご紹介が最後になりましたが、今回も勝鬨酒販の黒沼さんのお陰でこの素敵な会を開催することができました。本当にありがとうございました。勝鬨酒販さんからもすでに蔵元さんにも在庫が残っていない貴重なお酒「まんさくの花 亀ラベル」をご
提供いただきました。これまた大盛り上がり。本当に本当ありがとうございました。
そして、ご参加くださいました皆様。台風の中にもかかわらずご参加いただき、また会を盛り上げていただき、本当にありがとうございました。これからも益々素敵な会になるよう、また、日本酒の世界を
もっともっと愉しんでいただけるよう、スタッフ一同頑張って参ります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。